Short Sentence1⃣0⃣
儘ならない生活の中で、自分を痛めつけること。それだけが上手くなって、自己憐憫に酔ったこころが愛されたいと喚いている。きみだけが好きだよ、なんて囁いて貴方は微笑むけれど、それは何回目の嘘なのだろう。そして、そんな使い古しのありふれた言葉を、人工的な甘さを、渇望している私はどれほど浅ましいのだろう。
私、本当はもうわかっている。貴方がいつか私から離れていくことも、私にとっての貴方だって代替可能な存在でしかないことも。全部わかっていて、それでも毒に侵されたいのだ。だって、これを快感だと教えてくれたのは、他でもない貴方だったから。
ねぇ、もっと私を可哀想にさせてよ。そうすればきっと私、貴方を解放してあげられるから。