Soliloquy box

松葉が纏まりのない文章を溢すだけの箱

Short Sentence9⃣

 こころに詰め込んだ希死念慮で咽び泣いても、外側からはわからない。綺麗だねって愛でてくれたきみも、内側を見て距離を取る。逃げてゆく。僕だって逃げてしまいたい。こんなもの、って投げ捨ててしまえたなら、これほどつらくなかったのだろうか。苦しくなかったのだろうか。考えたってもう答えは闇に呑まれて、視力が落ちたこの瞳ではうまく見つけられやしない。けれど、こんなものを大切にしてあげられるのは、きっと僕だけだから。僕を幸せにするのも不幸にするのも、きっと僕にしか出来やしないから。きみが不幸じゃないって否定した、不幸なこころをそっと抱き締める。大丈夫、僕がずっと居る。だから、今度こそ、幸せになろうね。

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