Soliloquy box

松葉が纏まりのない文章を溢すだけの箱

2020-04-29から1日間の記事一覧

Short Sentence7⃣

最終列車は遠く闇に呑まれて、置き去りのこころがひとつ、哭いていた。白々しい蛍光灯の光は責めるようにそれを見下ろして、生温い風は憐憫の情を持って頬を撫でてゆく。幾度となく刃物で切り裂いた腕は、ぼろぼろのこころを具現化したような醜悪を纏ってじ…

アイコン等は此方のサイトからお借りしております→ (http://www.nanos.jp/snb373/)